生翠 seisui - 舟醒 shusei’s diary

書画のあれこれエトセトラ

日々是錬成

皆様こんにちは

今日は六日、小寒で明日は七草粥です。
おせち料理にお酒を飲んで…疲れた胃を癒すため、春の七草とお粥を朝に食す。
これから寒の入りと寒さが増す時期に、温かいお粥を食べるというのも偶然でしょうけれど昔の人の知恵が暦と共にいかされている気がします。

さて、二日は書き初めの日で、若水や朝露を集めて墨を磨り恵方に向かって書くと上達する、等と言われております。
そうは言ってもそれだけでは、なかなか上達しません。
やはり日々の錬成の積み重ねです。

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例え半紙一枚でも良いのです。
今日は忙しくて筆を持てなかった…
それでも明日は必ず書こう!

…という気持ちが上達の一歩ではないでしょうか。
子供の頃にピアノを習っていたのですが、一日練習しないと、前の日のレベルに戻るのに三日かかります、だから毎日かかさず練習しましょう、と先生に教えられたものです。
筆を持つ事も似ているかもしれませんが、ピアノ程に一日お休みしたくらいで劣るわけではありません。

それでもやはり、毎日、コツコツ続ける“積み重ね”は、ある日、突然に成果が現れます。
先月まで上手く筆使いが出来なかったのに、なぜか今日は上手く綺麗に書けた!と自分でびっくりする位に、突然にその喜びはやってきます。

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焦らず、マイペースで良いから「続ける」事が大切です。
錬成中、どうしても上手くいかない時は、諦めもまた肝心です。
書く事に集中し過ぎると、あれも駄目、これも駄目、と無限ループにはまります。
私も何度も経験し、書けば書く程に悪くなっていくような気がしてきます。

そんな時は逆にサッサと止めてしまいます(笑)
適度、適当もまた大切なことで、終わりなき葛藤へ自ら入ってしまったら、抜け出すのも自らです。
毎日の積み重ねと、ここまで!と切り上げる切り替えを、上手く使いこなす、これもまた日々の錬成の一つです。


生翠