生翠 seisui - 舟醒 shusei’s diary

書画のあれこれエトセトラ

昇段級試験に向けて

皆様こんにちは。
不定期ですが読んで下さる方々、ありがとうございます。
オリンピックもいよいよ始まり、日々、熱戦をテレビ釘付けで応援されている事と存じます。
選手もメダルも次々と取られ、無観客で応援も少ない中で、良く頑張っていると感心いたします。
選手や関係者もコロナに感染するなど波乱のオリンピックですが、人間はウイルスに負けない、こちらも戦いでもあります。
マスク、3密、手洗い心掛けて感染予防に頑張りましょう。

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さて、私が所属します大日本書芸院は9月に昇段級試験を迎えます。
私はお手本を書く側になってしまいましたが、受験生はこれから月の課題と試験の錬成に忙しくなります。
懐かしいですね…
級クラスは半紙で楷書、行書、草書の三体を、段クラスは半切の楷書、行書、草書の三体を書きます。
また準師範、師範を受ける生徒さんは隷書、仮名と五体書かなくてはなりません。
私も手本を書くつもりで仮名を書いてみました。
月の課題とは違い試験ですので、仮名の基本的な線質や柔らかさを書かなければなりません。
基本的な線質をいざ書くとかなり難しくなります。
普段はサラッと流して書いてしまう所も、漢字は草書よりも更に柔らかく、平仮名は変体仮名と違いを出して、それと分かるように書く等。
自分の作品作りとは違う試験は、武道で言えば「型」のようなものです。
五体全てに基本的な線質が求められます。
改めて試験書体の難しさ、また更にはお手本を書く難しさを痛感いたしました。
受験生もそれぞれの昇段級に向けて、頑張っていることでしょう。

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師範に合格した後は、さて、どうするのでしょうか…
皆さん悩む所です。私も悩みました。
この先、教室に残り更に上を目指すか、作家として独立するか、教室を持つか。
上を目指すとは鑑査員、審査員と格を上げて行くのも一つの道です。
作家として独立する、或いはお教室を持つにしても、ここからが更に分かれ道になります。
これまでは先生のお手本があり、指導があり、更には理事長先生の指導を頂きました。
これからは自分で全てを書かなければなりません。
ましてや作家としてやって行こうとするならば、自分の「書体」を確立する、つまり作品を見てひと目で「○○さんが書いたのね」と分かるような個性を作らなければなりません。
お教室を開くにして、今度は教える立場になるのですから、お手本を書かなくてはならず、また生徒さんの質問にどう答えるか、書いて見せる、指導は?と学ぶべき事は沢山あります。

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…ということで、師範を取ってしまうと辞めないのならば、自分で目標を持ってひたすら錬成する日々になります。
なんだか受験していた頃の方が目標が決められているので、ある意味、楽だったような気もします。
錬成の内容も誰も決めてはくれません。
自分でテーマを決めて、研究していく形になっていきます。
そして更には先にも書きましたが、自身の「書体」を確立していかなければなりません。

日々是錬成

まずその集大成として、11月に二人展を銀座で展示します。
作品作りに私も邁進していきます。


生翠

前衛書月課題「遊」
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