生翠 seisui - 舟醒 shusei’s diary

書画のあれこれエトセトラ

大日本書芸院展に向けて

皆さまこんにちは。
暖かいかと思うと、急に寒くなったりと気温の変化が忙しく、着る服にもてんてこ舞いしています。

前回の投稿と間が空いてしまいましたが、毎年初夏に東京都美術館にて開催されます大日本書芸院展の作品作りに追われています。
昨年もコロナ禍で中止となり、図録のみとなりました。
表彰式や祝賀会も全てがキャンセルになりました。

令和元年の時の様子。以下写真は全て令和元年のもの
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中国、台湾からの作品もあり、漢字、仮名、前衛、近代詩、子供から大人まで出展数に圧倒されます。

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今年もまだ無理そうでとても残念です。
全国から出席される諸先生、先輩方から教えを請うことも出来ません。
それでも日々、錬成に取り組み精進を心掛けていきます。

今年の課題は二代目代表、竹翠先生の手による白居易漢詩、半切サイズです。

「村雪夜坐」
南窓背燈坐 風霰暗紛紛
寂莫深村夜 殘雁雪中聞

南窓に灯火を背にして坐せば 風霰(ふうさん、風にまうアラレ)暗(やみ)に紛紛(ふんぷん)たり
寂莫(せきばく)たる深村の夜 残雁(ざんがん)雪中に聞こゆ

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紙と筆と墨色の組み合わせを考えます。
お手本の書風、筆致等をいかに昇華し、自分の作品に仕上げるか、が課題です。
創始、阿部翠竹先生の筆法を受け継ぎながらも、自分を表現していく…

とても難しい課題です。
また漢詩の憧憬の冬の寒々しさをどう表現するのか、竹翠先生はそれは見事に表現されています。
精進あるのみです。


生翠